「志望校がある程度決まってきたものの、絞りきれない」というご相談はよく受けます。
特に国公立大学を受験する場合は、前・後期日程でそれぞれ1校ずつしか受けられないですし(大学によって後期日程がなかったり、中期日程があったりもします)、受験する大学で教科・科目が違ったりする場合がありますから、志望校を絞っておくことはとても大事です。
では、どのように志望校を絞るべきなのでしょうか。
1:志望校それぞれの大学情報を仕入れよう!
まず、当たり前ですがその大学の特徴をきちんと把握することが重要です。
大学の雰囲気・建物・学部・教授などの情報があれば、自分に合った大学なのかも確認できます。
また同じ学部でも、各大学で研究されている事が違ったり、各大学の得意分野があったりします。
たとえば「工学部」で、各大学同じ学科が並んでいても、それぞれの大学で力を入れている学科・得意な学科が違ったりします。
ホームページや大学が出している資料を取り寄せて確認をしたり、直接大学へ行って学生課などで質問してみるといいです。
2:志望校それぞれの得点配分を確認しよう!
受験科目が同じでも、それぞれの大学で得点配分は違います。
たとえば、「法学部」を志望したとします。
大阪大学と神戸大学で迷っているとします。
そこで得点配分を確認してみます。
[大阪大学(法学部)]
〈センター試験(各大学で傾斜配点になります)〉
英語100
数学100
国語100
理科50
社会100
(計450)
〈二次試験〉
英語150
数学150
国語150
(計450)
[神戸大学(法学部)]
〈センター試験(各大学で傾斜配点になります)〉
英語100
数学75
国語100
理科50
社会100(計425)
〈二次試験〉
英語150
数学75
国語150
(計375)
並べてみると分かりますが、神戸大学はセンター試験、二次試験ともに数学の配点が低くなっています。
もしあなたが数学が苦手で、英語や国語が得意だとすれば、神戸大学の方が試験を受ける上では向いている、ということになります。
3:直接大学へ行ってみよう!
情報を仕入れて大学の特徴を理解しても、実際に行ってみると「なんか雰囲気が思っていたのと違うな~」と感じることは、実はよくあります。
ですから、志望校として考えている大学は、ぜひ一度足を運んでみるのがよいと思います。
各大学が「オープンキャンパス」というイベントを行っていて、受験生に大学を案内してくれたりしますので、それに合わせて行ってみるのもいいでしょう。
でも、お勧めは「普通の日に大学に行ってみる!」、これです(笑)。
高校生には大学と聞くと敷居が高く感じられて、「大学生でもないのにキャンパスに入っていいのかな・・・」と心配になる方もいますが、全然大丈夫です。
近所の人が散歩がてらキャンパス内を歩いていたりしますから(笑)。
一番のお勧めは、大学の食堂でお昼ご飯を食べてくることです。
お昼時の食堂には学生がいっぱい集まっていますので、その大学の雰囲気が特に分かりやすいと思います。
大学の職員・教授方もいたりしますから、思い切って声をかけてみて、いろいろ聞いてみるのもイイと思いますよ。
多くの方は、喜んで説明してくれると思います。