高校生のみなさんの中には、すでに明確に将来のビジョンが出来上がっている人もいるでしょう。
しかし「10年後、20年後の自分なんて、想像も出来ない!」という高校生が大半だと思います。
それが普通です。
しかし現実に、17、8歳のみなさんに(早い人はもっと若いうちに)、将来の自分に向けての分岐点が突きつけられるのです。
では進路を決める上で、何をどう考えていけばいいのか。
ここからはあくまでもアカデミクスの個人的な意見ですが、参考にしていただければと思います。
1:まず今の自分を見つめてみよう!
高校生のみなさんが志望学部や志望校を決める時、「家から近いから神大にします」とか「偏差値が高くて、みんなからスゴイって言われるから京大にします」、「親がイイって言うから同志社にします」などと言う人がたくさんいることに驚かされます。
確かにそういう決め方も1つの考え方だとは思います。
しかし本当にそれでいいのでしょうか?
これから大学に進学すれば4年間、その大学の、その学部で過ごすわけです。
大げさに言えば、その後の就職先や人生も決まるかもしれないのです。
それは紛れもなく、あなたの人生なのです。
その分岐点に立って、「偏差値が高いから・・・」などと言って進路を決定するのは、あまりに安直ではないでしょうか?
もっと根底から、今の自分を見つめてみませんか?
「自分は、本当は何が好きなのか」「自分は、何をしている時が楽しいのか」「自分は、何が人より勝っていて、何が人より劣っているのか」などなど。
そうすれば、おのずと自分が進むべき道・自分に向いている道が見えてくると思います。
もちろん将来、高校生の時に決めた進路について後悔する可能性もあります。
しかし、今自分を真剣に見つめ直して、その上で自分に向いていると思う進路を決定したなら、後悔の度合いも少なくなるのではないでしょうか。
むしろ他人の意見や世間体だけで進路を決める方が、よっぽど後悔する可能性は高いと思います。
それぞれの置かれている家庭環境などがありますから、自分の好きなことを進路に選ぶことが出来ないという人もいるでしょう。
しかし、それぞれの環境の中で、それでも自分を見つめ直すということは、進路を決定する第一条件だと思いますよ。
2:とにかく調べ尽くそう!
「自分を見つめ直しても、やっぱり何が自分に向いているのか分からない」という人もいるでしょう。
そんな時は、いろんな情報を手に入れて、その情報と自分を照らし合わせて進路を考えるというのも1つの方法だと思います。
① 資格を調べてみる!
世の中には、資格を必要とする仕事が数多く存在します。たとえば教師になるためには「教員免許」が必要ですし、医者になるためには「医師免許」が必要です。
そうした資格を並べて見てみましょう。
その中に自分の興味がひかれる資格が、必ず1つはあるはずです。
それを足がかりに、自分の進路を深く考えていくというのも1つの手段だと思います。
ヤフー・グーグルなどの検索エンジンで「資格」と打ち込み検索するだけで、恐ろしいほどの資格が出てきます(笑)。
お試しあれ。
② 大学を調べてみる!
全国のいろんな大学のホームページや資料を調べてみましょう。
自分が今まで全く関心のなかった大学のホームページなども、片っ端から見てみましょう。
すると、思いもかけなかった学部が存在していたり、とても面白い研究室の研究内容が紹介されていたりします。
そのとき、自分の中に無意識に存在していた興味・関心が引き出されることがあるのです。
まずは時間をかけて、じっくり大学情報を調べてみることが、自分の進路を考える大きな材料になると思います。
3:オープンキャンパスに行ってみよう!
どうしても進路が決まらないのであれば、いろんな大学のオープンキャンパスに行ってみるのもいいと思います。
オープンキャンパスへ行くと、その大学の職員や在校生の方々が、様々なイベントを行いながら大学内を案内して下さいます。
そうした中で、思いがけず自分の興味の持てる学部や、入りたいと思える大学に出会えたりするかもしれません。
もちろんどの大学のオープンキャンパスでも、参加者の質問には丁寧に答えて下さるので、率直に進路について相談してみてもいいと思いますよ。
早いところでは、春のうちからもう来年度の受験生に向けたオープンキャンパスを始めている大学もあります。
まずは、大学に足を踏み入れるところから始めてみてはどうでしょうか。